「会話が続かない」を解消する方法

「会話が続かない」を解消する方法①

相手の話を聴く

「会話が続かないんです…」と悩む人によくよく事情を聞いてみると、

「面白い話ができない」
「会話を途切れさせてしまう」
「なんて返したらいいか分からない」

と「話すネタの少なさ」や、「喋るスキルがない」ことに悩まれている方が多いです。

会話が続かないと悩んでいた時の僕も、まさにこのマインドだったのでよくわかります。

『なにか喋って盛り上げなきゃ…!』
『相手が思わず聴き入ってしまうような話をしなくては…!』

『相手を楽しませなくちゃ』
『…でももう話すネタがない』

会話を続けるためには自分が話をしなければいけないと思い込んでいませんか?

でも考えて見てください。
会話ってそもそも、一人でするものではありません。

自分以外の人間がいてはじめて「会話」は成り立ちます。

ですから、自分ばかりが頑張って喋らなくちゃ…!と焦らなく大丈夫です。

自分の話すネタが尽きたら、話題を振って相手に喋ってもらったっていいんです。

ここでみなさんにお伝えしたいのは、

「人間はみんな他人のことよりも自分のことにずっと大きな関心を持っている」ということです。

逆に言い換えれば、

「相手はあなたの話よりも、自分のことに何倍も興味がある」のです。

人は自分の話を聞いてほしいと思っています。

なので、無理やり話をひねり出して、こちらが一生懸命話をするより、

話しやすい雰囲気を作ってあげて、たっぷり自分の話をさせてあげた方が、相手はよっぽど喜ぶわけです。

相手が喋ってくれれば自然と会話が繋がっていき、「会話が途切れる」という心配はなくなっていきます。

喋りやすい雰囲気をつくる4つのポイント

なにか話を振れば、相手は勝手にペラペラしゃべってくれる…なんてことはありません。

相手が楽しく喋るためには、あなたが喋りやすい雰囲気を作る必要があります。

今回は簡単にできる喋りやすい雰囲気作りのコツを4つご紹介します。

「うなずき」「あいづち」をする

まず1つ目が、積極的に「うなずき」「あいづち」をすることで、相手に対して「私は聴いてますよ」と伝える方法です。

ちょっと想像してみてください。

あなたが楽しく喋っている時、聴き手は真顔でただじっとしている。
ちょっと相手を笑わせようかなと頑張ってみても、相手は真顔のまま動かない。
こちらが話している間、一言も発することなく、ただ黙ってじっとしている…。

どうですか?

想像しただけでだんだん、

「話つまんないかな?」
「聴いてる…?」
「興味ないのかな?どうしよう、話題変えた方がいいのかな?」

と焦ってきませんか?

そして全く反応がないと、悲しい気持ちになりませんか?

こちらが話をしてる間、全く「うなずき」も「あいづち」もしない人って結構います。

リラクゼーションのお仕事では、お客様と1対1で会話をする機会が多いのですが、特に男性は、「うなずき」「あいづち」もしない人多いです。

話を聴くときは、相手に対して「あなたの話に関心があるよ」「あなたは私にとって重要人物だよ」ということを伝えてあげないと、相手は気持ち良くお喋りできません。

裏を返せば、「あなたの話に関心あるよ」ということを示してあげることができれば、相手は気持ち良くお喋りしてくれます。

相手に「私はあなたの話を聴いてるよ」と伝えるために効果的な方法なのが、

「うなずき」と「あいづち」なのです。

「うなずき」と「あいづち」を入れることで、相手は「聴いてくれている」と、安心しておしゃべりをすることができます。

否定しない

喋りやすい雰囲気を作るコツ2つ目が「否定をしない」ことです。

想像してみてください。

あなたが自分の好きな話をしている時、聴き手がいちいち「でも、その考え間違ってるよ」とか「は?それはおかしいでしょ」などと、否定するようなことばかり言ってきます。

どう感じますか?

きっと、「なんか話してて楽しくないな」とか「いちいち揚げ足とってきてめんどくさい」と思って、話すことが嫌になってくるのでは?

自分の話をいちいち否定されたり訂正され続けていると、だんだん話し手は心地悪くなっていきます。

よっぽどのことがない限り、相手の話を否定するのはやめましょう。

かくゆう僕も、人の話を否定するクセがありました。

「でも」というのが口癖でしたね。(笑)

さらに怖いことに、当時の僕は会話を繋げるために良かれと思って、相手の話をいちいち否定していました。

「でも」とか「それってちょっと違うんじゃない?」と言って割り込んで、自分の意見を入れることで会話が繋がると勘違いしちゃってたんです。

もちろん周りからは、「みやた君と話してると疲れる」とか「めんどくさい」としょっちゅう言われてました。

だけど、話を繋げるためには相手を否定したり、他人を小馬鹿にするしかないと思い込んで、なかなかやめられなかったんです。

「めんどくさいね」と言われた経験がある方はぜひ、自分が相手の話を否定したり、間違いをいちいち訂正してしまってないか確認してみてください。

「否定」や「揚げ足とり」は相手の話す気持ちを奪うだけの、いらないものです。

頑張って聴こうとしない

話しやすい雰囲気を作るコツ3つ目は「頑張って聴こうとしない」です。

え?聴かなくていいんですか??

と、ちょっと驚きますよね。(笑)

断っておきますが、コツ1でお伝えしたように、相手の話を聴いてるそぶり「うなずき」や「あいづち」はちゃんとしてください。

ここでいう「聴かない」は、スッと頭に入ってこない内容を一生懸命聴かないということです。

こんな経験ないですか?

「相手の話を一生懸命聞こうとしてるのに、話がぜんぜん頭に入ってこない」

相手の話が頭に入ってこないと思い悩む方、けっこう多いです。

でも安心してください。

そもそも人というのは、「関心がある話」しか頭に入ってこないようにできています。

考えてみてください。

世の中にたくさんあるコミュニケーション関連の自己啓発本や、会話術のスキル本。これだけたくさんの本がある中で、どの本でも必ず「相手の話を聴きましょう」と書かれています。

どれだけの人が口酸っぱく言おうとも、人は人の話を聴けない生き物なんです。

でも、かといって「他人の話が一言も入ってこない」という人はいないはずです。

もしそうだったら会話は成立しませんからね。(笑)

そう、つまり人には、意識しなくても聴ける話と、意識しなければ聴けない話があるのです。

「この人の話は頭に入ってきやすい」とか「あのジャンルの話はすごい入ってくる!」みたいなことありませんか?

たとえば僕の場合、
実は昔バーで働いていたことがあるのですが、その当時の僕は「お酒の話」に全く興味がありませんでした。(笑)

バーなので、お客さんはだいたいお酒に興味ある人ばかり。

しかし僕はお酒に興味がない。だから、お客さんの「お酒の話」はぜんぜん頭に入ってこなかったです。

でも、僕はその当時から「人間関係」にすごく興味がありました。

なので、お客さんの「恋愛エピソード」や「部下とのエピソード」、「遺産相続争いの話」などといった人間関係の話は、意識しなくてもどんどん頭に入ってきてました。

こんなふうに「人の話が頭に入ってこない…」と思っている方も、よくよく思い返すと(そういえばああいうジャンルの話はスッと頭に入ってくるなぁ)というものがありませんか?

そのスッと入ってくる話が、あなたの興味ある話題です。

逆にスッと頭に入ってこない話は興味ない話題です。

興味ない話題は、どんなに頑張って聴いても1㎜も頭に入ってきません。

頑張って聴こうとするのは諦めてください。

そして結果的に、頑張って聴こうとすればするほど、相手の話したい気持ちを削いでしまうのです。

そういうことかと言うと、
相手の話を聴くことに気を取られすぎると、どんどん自分の心に余裕がなくなってしまいます。

「理解しなくちゃ」「聞き逃してはいけない」「話を広げるワードを拾わなきゃ」

そうやって前のめりになりすぎていると、「相手の話を聴いてどう感じたのか」とか「今自分はどう思ったのか」といった自分の気持ちが分からなくなってしまいます。

自分の気持ちが分からなくなっていると、本来だったら無意識に頭に入ってくるようなジャンルの話さえ、自然と頭に入ってこなくなってしまいます。

そして、そうやって頑張って聴こうとしてる(実際は頭に話が入ってないんだろうなぁ)ことって、話し手はけっこう敏感に察します。

感情のこもってない反応が繰り返されると、次第に話し手は「私の話しなんて興味ないよね」「絶対今話し入ってないよね」と、話す気力がなくなってきます。

頑張って聴くことは、実は相手の話したい欲を下げてしまうのです。

だからこそ、無意識でもスッと入ってくる話にだけ反応するクセをつけてみてください。

リアクションで話を広げる

頭にスッと入ってきた話・自分の心に響いたことにだけ反応する。そしたら今度は、その反応を相手に伝えましょう!

「反応を伝える=リアクション」です。

ここでいうリアクションとは、

・「えー!」「ほんとに?!」「うそー!」などの気持ちの高鳴り
・「どうして?」という疑問や質問を投げかける
・「自分はこう思った」という感想を伝える

といったことです。

リアクションがあると、話し手はどんどん話しやすくなります。

ちょっと考えてみてください。

楽しく話している時に「うなずき」や「あいづち」を打たれていると、最初の方は話しやすいです。

でも「うなずき」や「あいづち」だけだと、だんだん話が続かなくないですか?

話し手の会話を広げるのは、聴き手のリアクションです。

質問するから、本来話すつもりだったこと以外のことにも話が広がっていったり、聴き手が感想を言ってくれるから、「そういう考えもあるんだ」と、また広がっていくわけです。

リアクションするのは、無意識に入ってきた話題だけにするのが大切です。

頭に入ってこない話題は「うなずき」や「あいづち」で受け流し、頭にスッと入ってきたものだけに反応していると、そのリアクションに嘘がありません。そして話の受け方にメリハリが生まれます。

嘘がないリアクションと、受け方のメリハリがあると話し手は気持ち良く話を続けることができます。

「会話が続かない」を解消する方法②

質問する

初対面のときは「オウム返し&5W1H」を利用する

先ほど、「相手の話を聴いている中に響くものがあって、自然と質問が湧いてきたらそれをそのまま口にしましょう」と述べました。

でも実際、他人の話は響くものばかりではないのが現実。

響くものを待って「うなずき」と「あいづち」しかしなかったら、当然相手の話は途中で止まってしまいます。

相手の話に興味はないけど、相手の話を広げたい。

そんなときに役立つのが「オウム返し&5W1H」です。

オウム返しとはそのままの意味で、相手の言葉をそのまま復唱します。

相手「この前行ったご飯屋さん美味しかった~」
自分「へー。美味しかったんだね~」

こんな具合ですね。

オウム返しをする意味は2つあります。

一つ目は相手に「聴いてるよ」を伝えるため。
もう一つは、相手の話の語尾を復唱することでちょっとだけ頭に残るんです。

さきほどの例でいえば、「美味しかった」というフレーズが残ります。

「美味しかった」から5W1Hの質問をちょっと考えてみましょう。

「なにが一番美味しかった?」(What)
「どこにそのお店はあるの?」(Where)
「誰と食べに行ったの?」(Who)
「いつ食べに行ったの?」(When)
「どうしてそのお店に行こうと思ったの?」(Why)

こんなふうに「美味しかった」からたくさんの質問ができます。

イメージの質問を振る

そんな方にお勧めしたいのが、「相手の見た目から想像できることをやや断定的に伝える」方法です。

たとえば、

相手が眼鏡をかけている方だったら、
「○○さんって頭良さそうですよね!」とか。

相手が朗らかそうな人だったら、
「○○さんってお休みの日は友達とお出かけしてそうですよね」とか。

相手の雰囲気などから想像できる(失礼にあたらない)ことをやや断定的に言ってみるのです。

それが正しいか間違ってるかは関係ありません。

相手が興味ある話題を探る

どんな話をふればいいか?

相手の言動、テンション、声圧などを観察してみましょう。

自分が話したい話をしている時と、質問されたからとりあえず答えてる時とでは、話方が全然違います。

たとえば「お金」の話が好きな人だったら、「株」や「資産運用」「仮想通貨」「ギャンブル」といった話題を喜々として話すでしょう。

たとえば「人間関係」の話が好きだったら、「職場の話」や「恋愛話」「友人との思いで話」といったことを話すときは、よどみなくペラペラお喋りするはずです。

(あ、この人こういうジャンルの話題好きそうだな)と思ったら、積極的に聞いてあげましょう。

自己開示する

失敗談で相手を「話したい気持ち」にさせる

話を振っても相手がなかなか話をしてくれない。

そんな時は自分の話をしてみましょう。

話す内容は「失敗談」や「自分の弱み(と思っている)トーク」です。

ただ、いきなり失敗談を思い出して話すのはなかなか難しいと思います。
なので、あらかじめ”鉄板ネタ”を用意しておくのがオススメです。

ちなみに僕の鉄板ネタは「インド旅行で騙された話」です。(笑)

鉄板ネタは爆笑を狙う必要はありません。大事なのは相手に親近感を持ってもらうことです。

なので「面白くしてやろう!」と話を盛ったり嘘をつく必要はありません。ありのままの自分の失敗談を考えてみてください。

・大遅刻して怒られたことがある
・財布を何度もなくしてる
・人とコミュニケーション取るのが苦手
・実は字がへたくそなんです

なんでもOK!!

失敗談や弱みを開示されると、相手は「この人、人間らしいな。自分と同じく苦手なことや欠点があるんだな」と思ってくれます。

すると、相手も心が緩んでちょっとずつおしゃべりしてくれるようになります。

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